どうもタマオです!
今回は、多摩市の人口推移は本当に減少しているのか、多摩市の人口情報をもとに実態を確認します。また、少子高齢化の状況についても見ていきます。
人口推移状況
多摩市の人口動向
多摩市によると、1960年9746人から多摩ニュータウン開発で右肩上がりに増え、30年後の平成2年には15倍の144489人、その5年後の1995年に148113人でピークを迎えたとあります。
その後は横ばいということですので、多摩市の人口はおおむね減っていないといえます。
しかし、上記資料は、2015年までが対象データだったので、現時点の2021年までのデータを多摩市のホームページからダウンロードして確認することにしました。
直近5年の多摩市人口のまとめ
平成29年~令和3年の1月時点と、直近令和3年の5月時点の多摩市町別人口です。
データ元:市の人口 | 多摩市役所 (tama.lg.jp)
直近、約5年弱のデータがあります。
以下、表にしてみました。
合計の数を見てみると、ピークとなった1995年の148113人より増えているようです。
ただし、この規模で数百人の推移なので、ほぼ横ばいです。
新旧比率は、令和3年5月の人口を平成29年1月の人口で割った値です。
100%を超えると人口が増えているということが分かります。
合計の新旧比率は、直近5年での比較でも100%ということでほぼ変わりません。
ということで、まず、多摩市の人口は減っていないです。
町別にみても、古くからの団地エリアでは人口減少が見受けられ、聖蹟桜ヶ丘駅付近(東寺方1丁目)、唐木田駅付近では若干の人口増が見られますが、その他大きな変化はないように思います。
ただし、現在、団地の建替えなどが進められているようなので、その影響で今後変化があるかもしれません。
年齢別人口
平成29年~令和3年の1月時点と、直近令和3年の5月時点の多摩市年齢別人口です。
データ元:市の人口 | 多摩市役所 (tama.lg.jp)
直近、約5年弱のデータがあります。
以下、表にしてみました。
年齢層別に見ると、少子高齢化が進んでいることが、直近5年弱の傾向でも確認することができます。
70代以降の人口の増え方が顕著です。高齢化が進んでいます。
子供の数(0-9代)の人口と、その親世代となる30代人口が減少しているのが気になります。少子化が進んでいることも分かります。
次に町別の年齢層を確認してみました。
町別の年齢層の割合
多摩市全体の割合、町別の割合の考え方
まず、下の表が多摩市の世代別に人口をまとめた表です。
0-19の就学世代、20-59の働く世代、60以上のセカンドライフ世代の3つの世代を設定して、割合を見てみます。
多摩市としては、就学世代が16%、働く世代が50%、セカンドライフ世代が34%という割合が見られます。
これは日本の人口を同じ3つの世代で見た場合もほぼ同じ比率となりますので、多摩市の年齢層別人口は日本の縮図と言えそうです。
多摩市の町ごとの3つの世代のそれぞれの割合が、多摩市全体の割合を上回った場合は多い、下回った場合は少ないと捉えてみます。
例えば、関戸1丁目~6丁目の場合は、以下のようになります。
ブルーで塗っている数字は、多摩市全体の割合を下回る割合の数値です。
ピンクで塗っている数字は、多摩市全体の割合を上回る割合の数値です。
さらに赤字の数字は、多摩市全体の割合を大きく上回る割合の数値です。
こうしてみてみると、関戸は就学世代(0-19代)と働く世代(20-59代)が多いため、子育て世帯が割合として多そうです。特に働く世代の男性が多いです。
これは、関戸が聖跡桜ケ丘駅に近く、聖跡桜ケ丘駅周辺で働く人、聖跡桜ケ丘駅から周辺の駅あるいは都心に出て働く人が通勤の利便性などから集まっていると想像できます。
多摩市の町の傾向
前述の要領で就学世代、働く世代、セカンドライフ世代の割合を見てみました。
まず、男女ともに就学世代が人口2割を超える町は以下です。
・連光寺1丁目
・和田
・諏訪2丁目
・落合2丁目
・鶴牧1、3丁目
共通する点としては、聖蹟桜ヶ丘駅、永山駅、多摩センター駅から比較的近く、通勤や生活に便利であること、団地または戸建て住宅が充実していることがあげられると思います。
子供が多いということは、当然、その親世代がいるので、働く世代も多いです。
多摩市の子育て世帯はここに多いようです。
次に、働く世代(20-59代)が特に多いのは、以下の町です。男女合計が人口の6割を超える町をピックアップします。
・関戸2丁目
・貝取
・乞田
・東寺方1丁目
・一ノ宮1、2丁目
・馬引沢1、2丁目
・中沢1丁目
・永山1丁目
働く世代(20-59代)は、分かりやすい傾向が出ました。
多摩ニュータウン通りに面するエリア、または聖蹟桜ヶ丘駅、永山駅、多摩センター駅などの駅近のエリアです。
働く世代は、交通面、通勤面が良さそうなエリアに多く住んでいると言えそうです。
多摩センター駅から近い、駅北西側のエリアである山王下1丁目ですが、男性は多いですが、女性が少ないという結果でした。
働く世代(20-59代)は男性72%、女性47%という割合です。
単身者マンションが多く、特に男性が多いのでしょうか。
そして、セカンドライフ世代(60-109代)が多いのは、以下の町です。
男女ともに50%を超える町をピックアップします。
・東寺方3丁目
・和田3丁目
・愛宕2、3丁目
・鶴牧4丁目
・豊ヶ丘3、5、6丁目
・貝取4、5丁目
・諏訪5丁目
・聖ヶ丘2丁目
セカンドライフ世代は、昔からの団地や戸建てが多いエリアではないかと思います。
多摩ニュータウンとともに、人生を過ごして来られた方が多くいらっしゃるのではないかと推察します。
私は多摩ニュータウンが好きなので、ここで私もセカンドライフが送れたら良いなと思います。
今後の人口とまとめ
日本の人口が50年後には3割減るとの予測があります。
多摩市も例外ではなく、多摩市のシミュレーションとしても、このまま行くと3割減るという予測がありました。
今後のまちづくりの方針としては、昔からの都営団地の建替えなど、多摩ニュータウン再生に向けた動きを都が行っています。
また、多摩市は、企業の誘致なども積極的に行っています。
多摩市、多摩ニュータウンがにぎわってくれるのは私の願いでもあります。
今後の一般市民の流入を高めるためには、コロナ渦で増えたテレワーク勢を便利で環境がよく住みやすい郊外である多摩ニュータウンに取り込むことだと思います。
また、多摩市の人口増には、橋本駅のリニアモーターカーが最大のポイントだと思います。
2027年開業予定ということですので、これを機に橋本駅付近に移転を考える企業の誘致が考えられます。
また、暮らしに便利な商業施設の建設、その周辺の環境の良いベッドタウンを探す一般市民も多く増えると思います。
橋本駅まで10分という多摩センターや永山の立地はアドバンテージがあると思います。
今も十分暮らしやすく素敵な町だと思いますが、家族連れが喜べる新しい商業施設や、魅力ある住宅づくりが必要だと思います。
また、駅から徒歩圏内で行ける公共サービスや各種サービスが受けられる街づくりができれば、さらに良い町になるのではないかと思います。
多摩市の発展を願います。