多摩のあれこれ

航空写真から読み解く多摩センター界隈の歴史

どうもタマオです!

多摩センター界隈の歴史が気になり、いろいろと調べてみました。

多摩市施行後の50年間は多摩センター界隈の商業ビルなどが、いつごろ出来上がっていったのかをまとめていきたいと思います。

情報源は、航空写真とインターネット上の情報がベースです。

この記事を作る上で複数のインターネット上の情報を読み込んでいる点もあり、正しくない情報もあるかもしれませんので、参考程度に暇つぶしで読んで頂ければと思います。

ほかに、調べる際、航空写真を見ています。航空写真はパルテノン多摩さんの写真集です。もちろん、中身はこちらで掲載することはできませんので、ご了承いただければと思います。

こういう写真集って貴重だなと思います。

タマコ
タマコ
自分の住んでいるところが、どんなふうに発展してきたのかは気になるね
タマオ
タマオ
ニュータウンの創生っておもしろい

数万年前~多摩市施行の1971年まで

2万年前、旧石器時代の石器が豊ヶ丘で見つかっているらしいです。また、縄文時代の住居跡なども多数見つかっています。

発掘された縄文土器や竪穴式住居については、多摩センターにある東京都埋蔵文化財センターにいくと見られるようです。

昔から人が住んでいた、ということは住みよい土地だったのかなと少し良い気持ちになりました。

今の多摩市の原型が出来上がってくるのは、明治に入ってからでしょうか。

市町村制が始まり、関戸村・連光寺村・貝取村・乞田村・落合村・和田村・東寺方村・一ノ宮村・百草村・落川村が合併して多摩村となりました。地名を見ても多摩市の町ですね。

そして、多摩村から多摩町、1971年に多摩町から多摩市に至ったということです。

多摩市内への鉄道の開通

多摩市には都市機能が集約された多摩市北エリアの聖蹟桜ヶ丘駅と多摩市南エリアの多摩センター駅がありますが、聖蹟桜ヶ丘駅は1925年に開業、多摩センター駅は1974年に開業となったので、50年ほど先に聖蹟桜ヶ丘周辺は発展しています。

多摩センター駅周辺を含む多摩ニュータウンは1971年頃から順次入居が始まっているので、そのあたりからの発展が目覚ましいです。

多摩センター駅界隈 1960年代

1968年の航空写真を見ると、丘陵と田畑の風景です。目を凝らしてよく見ると家屋が点在する感じで今の街の様子はまったく見てとれません。

ここから今の街が作られるんだと思うと、ニュータウン計画は、大自然の中に人が住む町を作る壮大な計画だったんだなと思います。

多摩センター駅界隈 1970年代

1976年の航空写真を見ると、多摩センターの原点を感じます。

まず、京王・小田急多摩センター駅が出来ており、駅の北側には、愛宕団地が出来ています。駅南側は、ペデストリアンデッキもなく、更地の状態です。

主な建設・開業としては以下の通りです。
1972年 多摩ニュータウン愛宕地区入居開始
1974年 京王多摩センター駅開業
1975年 小田急多摩センター駅開業
1976年 多摩ニュータウン貝取・豊ヶ丘・落合地区入居開始

こうやってみると、ニュータウンはまず、鉄道と住居からできるんだなと分かります。

多摩センター駅界隈 1980年代

1983年の航空写真を見ると、多摩センター駅前の原型ができ始めます。

駅南側にペデストリアンデッキが出来ています。

そして、そこにはイトーヨーカドーがありました。多摩センターの初期から町のお買い物を支え続けてきたのですね。

ペデストリアンデッキ上には丘の上プラザのイトーヨーカドーと隣の丘の上プラザ銀行棟が見えます。他には多摩郵便局も見えます。

青木葉通り沿いは、新規の住戸を立てるために更地化、区画整理されていることが見てとれます。多摩中央公園の原型ができ、多摩中央公園通りも整備されています。

主な建設・開業としては以下の通りです。
1980年 丘の上プラザ(イトーヨーカドー)開業
1982年 多摩郵便局開局 ※記録見つからず、航空写真比較にて判断
1983年 多摩ニュータウン鶴牧地区入居開始
1985年 新都市センタービル開業
1986年 長野県富士見市と友好都市提携
1987年 多摩中央公園開園
1987年 パルテノン多摩(多目的ホール)開業
1988年 警視庁多摩中央警察署開署
1989年 多摩そごう開業 →2000年9月閉店、同11月三越開業→2017年3月閉店
※現在は、ココリア多摩センター(2011/4~)として営業中

多摩センター住民の日常のお買い物ができる丘の上プラザ、そして百貨店ができました。公共施設として郵便局や警察署が出来たのもこの頃ですね。

そして、多摩センターのランドマーク的な施設であるパルテノン多摩も開業しました。同時期に多摩中央公園も開園しました。

多摩センター駅界隈 1990年代

1990年代に入ると、多摩ニュータウンの住民だけでなく、外部から人を呼び込める観光施設や商業施設が充実し始めます。

パルテノン多摩と同じく多摩センターのランドマーク的な存在でもあるサンリオピューロランドが開業します。

また、同年、ピューロランドの観光客も宿泊に便利な京王プラザホテル多摩が開業します。

主な建設・開業としては以下の通りです。
1990年 マグレブビル開業
1990年 京王プラザホテル多摩開業
1990年 サンリオピューロランド開業
1991年 多摩ニュータウン唐木田・中沢地区入居開始
1992年 丘の上パティオ本館(フード)開業
1993年 多摩カリヨン館開業(2015年マグレブEASTとして新装開店)
1993年 多摩南部地域病院開院
1996年 おちあい横丁開業

1971年からの多摩ニュータウンについて、各地区の入居が続き、1995年頃、人口のピークを迎えていたこともあり、病院不足もあったのでしょう。多摩南部地域病院が1993年に開院します。

現在の多摩センターのシンボルとなるような商業施設なども90年代には、ほぼ建築、開業が進められています。

多摩センター駅界隈 2000年以降

多摩センターの発展は2000年以降も続きます。

第三の鉄道としてモノレールが開通したことが大きいと思います。2018年にはモノレールの駅前に新たな商業施設としてマグレブWESTが開業します。

また、2000年以降は、民間によるマンション建設も進み、鶴牧方面には多くのマンションが設立されました。鶴牧からのアクセスの良いところにクロスガーデン多摩というショッピングモールも開業します。

主な建設・開業としては以下の通りです。
2000年 多摩都市モノレール線 多摩センター駅開通
2005年 多摩ニュータウン多摩センター地区入居開始
2005年 丘の上パティオ新館(ワーナーマイカル、スポーツ用品)開業
※ワーナーマイカルは現イオンシネマ
2008年 クロスガーデン多摩(ショッピングモール)開業
2015年 マグレブEAST開業
2018年 マグレブWEST開業

そのほか、丘の上パティオの新館が設立し、映画館が出来ました。

映画館は多摩カリヨン館に多摩カリヨンシアターがありましたが、2002年に閉館しており、丘の上パティオに新たな映画館が出来て大変良かったです♪

地元で映画が見られるのは映画好きとしては嬉しいことです。

多摩センター駅界隈 今後の予定

パルテノン多摩、多摩中央公園、レンガ坂など、改修工事に入っています。

図書館も新たに建設されるようなので楽しみです。

今後何があれば住みやすい?

最後に、個人的に思ったことをつづります。

駅前に空いている広大な土地といえば、あとは第三駐車場でしょうか。

ココリアと共存できる、新しい低層の魅力的な大型商業ビルができるといいなと思います。これからの街のにぎわいや、発展を考えると、新婚世帯や、ファミリー世帯に人気のあるものが良いです。

ほか、多摩センターで、暮らしていて感じることは、多摩市役所出張所で、市役所でできることの大半ができるといいなと思います。多摩センターから出なくていい生活ができると便利かなと…

本当は出張所にいかなくてもオンラインで手続きできると良いのですが、そのあたりは、今後、デジタル庁が国として各自治体を牽引、推進してくれると期待します。

あとは、多摩中央警察署で免許更新してくれるとありがたいです。いまは、府中、立川、町田に行かないといけないですね。

その他、何かあるかなと思いながら、あまり出てこないので、快適な生活ができているんだと思いました♪

今後も多摩センター界隈の発展を祈って、快適なこの地で住み続けたいと思います。